Concept

世界に、ひとつだけのかたち。
大量生産では決して生まれない、その瞬間だけの美しさを、私たちは形にしています。

MUNIの靴は、世界中から集めた手仕事のファブリックを、日本の職人が一足ずつ丁寧に仕立てることで生まれる一点物。
一枚の布の柄の出方を見極めながら裁断し、国内の職人の手によって仕上げられるため、同じものはひとつとして存在しません。

手織りや手刺繍のファブリックには、糸の揺らぎ、刺繍の強弱、染めの濃淡など、人の手にしか宿らない個性があります。
その不完全さこそが、布に唯一無二の表情を与えています。

一方で、日本の靴づくりの世界では、丁寧な手作業を必要とする仕事が減り、多くの工房が廃業に追い込まれている現実もあります。
MUNIは、こうした技術と文化を未来へつなぐためにも、職人がその技を生かし続けられる場をつくりたいと考えています。

そしてMUNIが目指すのは、この“一点物の魅力”をアートピースとして飾ることではなく、 “日常のファッションとして自然に履ける美しさ”へと昇華させること。

素材の表情を主役にしながら、靴のシルエットはあくまで現代的で上品に。
過度な装飾は施さず、引き算のデザインによって、手仕事ファブリックがファッションとして息づきます。

職人が布の厚みや方向性を読み取り、一足ずつ縫製や仕上げを微調整することで、唯一無二の陰影と存在感が宿る。
素材そのものが一点物であり、仕立て方も一点物。
そして、その美しさを日常の装いへと落とし込む。

だから、MUNIは常に
世界に、ひとつのかたち。